バレンタインSS inコハルノート byコハルノートへおかえり
「こんにちはー!」 バレンタインデー当日。勢いよくコハルノートの扉を開くと、カウンターの中にいた樹さんが接客の笑みをすっと消した。 「もっと静かに入ってこれないのか、梅子?」 「サリュ、コウメ! 彼女の魅力の一つは、元気じゃないか」...
バレンタインSS~紗綾の場合 byコハルノート
「紗綾っ!」 待ち合わせ場所で本を広げていた私は、すぐに顔を上げた。そこに小梅ちゃんが飛び込んでくる。 いきなりのハグに、思わず私はよろめいた。 「久しぶり! 会いたかったよぉっ!」 肩から顔を上げた小梅ちゃんは満面の笑顔だ。もう、かわいい。許す。...